ダンガンロンパ2感想 その7
以下ネタバレありです。
特にダンガンロンパ2を起動していないのですが、自分の中でダンガンロンパ2をふわふわと振り返って、思うことがあるのでちょっと書きます。
第3の事件で罪木が西園寺と澪田を殺した件、動機がいまいち不明確と思ってました。エンディングから振り返ると、絶望病で記憶が読みかえり、江ノ島への忠誠と絶望チームの思想というか、サイコパスを発揮して殺害に至った感じ。
つまり、被害者は誰でもよかった。けれども、第二の事件の動機となった、記憶を失った学園生活の様子をみると、罪木はもともとの性格もあって、いじられキャラというかいじめられてたっぽい描写がある。特に西園寺の当たりは強いし、澪田も無神経な性格をしているので、罪木的にはストレスを感じていたかもしれない。少なくとも同じ女子組だと、小泉は面倒みよいし、ペコや終里も進んで人をいじったり気づつけるタイプでもないというか、あまり関心がないというか。。。
本来のストーリーであれば、第二の事件をきっかけにいじめられていた恨みを思い出して罪木が犯行をおこすって話だったけど、途中でそこに変更が入ったのかなと思います。というか、被害者と加害者の関係性を考えると、動機としてはしっくりくる。罪木は卑屈な性格ではあるけれど、コミュを進めると内なるサディスティックな面も見え隠れして、もともとそのあたりのギャップが大きいキャラだったのかもしれない。
1の反省点というか、振り返りとして、生徒同士がサバサバというか、まとまりや仲の良さがあまりよくない部分も見え隠れするので、2では生徒同士が和気あいあいで絆強めな関係を意識しているようにしていそう。そう考えると、いじめの復讐みたいな府動機はコンセプトに反するので、無理やり動機を変更したようにも思える。
もともとはモノクマが、何人かの生徒に対して、無理やり病気にして全員が病気になって死ぬor直したければ人を殺せって要求があるストーリーだったのかもしれない。次章で似たようなことをやっているため、違和感も少ないし。そんな中で『病気でよわった人は自分の言うことを聞く』との罪木の発言から、治療を逆手に呼び出したり、犯行に協力させて2名を殺害って流れはわかりやすいかな。
田中が弐大を殺害した件も、正直誰でもよさそうな動機であった。でも、もとの動機は『ロボット=人間というか生き物ではない』みたいな思想があって、生きている人間を生かすために、ロボであり生命でない弐大を犠牲に、あの閉鎖空間で全員餓死する展開を回避したかったってのは、ありえそう。生物への愛が強いあまり、ロボである弐大を軽視している的な。生きるために生き物でないものを犠牲にするって思想が、田中の価値観についてしっくりくる。だけど、前述したとおり、生徒同士の絆や仲の良さを重視した関係性を大事にするのであれば、記憶を引き継いだ弐大ロボに対して、雑な扱いをするわけにもいかず、修正が入りあんな動機になったのかなと。
動機が変わらずとも、仲間を殺し、自分も死ぬ代わりに希望をつなぐって部分は変更がないかもしれないが、中mに対するリスペクト具合が変わってくるかなー。
二つ目の事件以降、少し違和感がある展開だったけど、もともとの話の構成が前述のとおりだと、個人的にはすっきりするというか、違和感がないですね。